
▲楼門
1間1戸楼門、入母屋造、桟瓦型鉄板葺、2階に梵鐘を吊る鐘楼門形式をとる。蟇股、虹梁、木鼻などに施された彫刻は天明期(1781~88)の特徴を示している

▲山門
禅宗式四脚門、屋根はもと茅葺で現在は本瓦葺。蟇股、虹梁、木鼻などに施された彫刻は享保期(1716~35)の特徴を示している。

▲釈迦如来坐像1躯(像高31.2センチメートル) [中央]
▲迦葉立像1躯(像高34.7センチメートル) [右]
▲阿難立像1躯(像高35.4センチメートル ) [左]
1間1戸楼門、入母屋造、桟瓦型鉄板葺、2階に梵鐘を吊る鐘楼門形式をとる。蟇股、虹梁、木鼻などに施された彫刻は天明期(1781~88)の特徴を示している

▲大権修理菩薩坐像1躯(像高45.5センチメートル)
いずれも木造・漆箔(漆の上に金箔をつける技法)・玉眼。中国明時代末期の作で、伝来の経緯は明らかでないが、県内でも貴重な仏像彫刻である。

▲仏涅槃図1幅
縦160.6センチメートル、横125.5センチメートル、江戸時代17世紀の作。
釈迦如来坐像は海禅寺本尊、一切衆生の不安を除去し、願をかなえる慈悲の精神を現す姿をしている。その左右の迦葉、阿難は釈迦の10大弟子の2人である。大権修理菩薩は禅宗仏殿に安置する護法神である。仏涅槃図は釈迦が入滅する模様を描いた図で、釈迦入滅の2月15日の涅槃会に掲げられる。
龍峰山海禅寺は曹洞宗の寺で、永禄元年(1558)鎌倉臨済宗円覚寺より義雲和尚がこの地に長竿山海蔵寺を創立、後延宝元年(1673)空譽国存和尚が現在の地に本堂、庫裏、書院などを建立、江戸崎町の曹洞宗管天寺8世日洲呑堯和尚を勧請(迎える)し開山(寺の創始者)とした。
場所 | 河内町長竿104番地 龍峰山海禅寺 |
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