
▲千手観音立像1躯
室町時代の作、木造で漆箔、玉眼。
本堂にある。像高73.5センチメートル。

▲藤蔵河岸金毘羅常夜燈
室町時代の作、木造で漆箔(漆の上に金箔をつける技法)、玉眼。
勝福寺本尊。像高は金剛界仏51.8センチメートル、胎蔵界仏48.8センチメートル。
真言宗の教えでは大日如来は仏の最高位にあり、形から「理」の世界を象徴するのが胎蔵界仏、「智」の世界を象徴するのが金剛仏で、あわせて両部大日如来とよんでいる。千手観音はあらゆる「手」を使いあらゆる困難から救ってくれる観音中の観音である。
高騎山勝福寺は真言宗智山派の寺で、江戸初期寛文年間(1661~72)祐圓の開山(寺の創始者)。山門は明暦2年(1656)の建立という。境内のヒバは祐圓お手植えと伝えられ町内第一の巨木である。本堂の千手観音は常に扉を閉ざした厨子に安置され秘仏とされお姿を拝することができなかったことや、以前参道が松並木で昼でも暗かったことから「まっくら観音」として親しまれ、安産・子育てにご利益があるとされ、8月9日の縁日は多くの人で賑わっている。
場所 | 河内町羽子騎9番地 高騎山勝福寺 |
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