
▲不動明王および二童子像
室町時代(16世紀)の作、木造で彩色、玉眼。
不動明王坐像 (像高73.0センチメートル)(中央)
衿羯羅童子像 (像高は82.0センチメートル)(左)
せいた迦童子像(像高81.5センチメートル)(右)
明王は大日如来の命を受けて一切の魔障すなわち反仏教的な勢力を調伏するために現れる密教特有の尊像である。不動明王の眷属(従者)には36童子ないし48使者があるが、最もなじみ深いのがこの2童子で、従者を意味する名が付けられている。
愛宕山新勝寺は真言宗豊山派に属し、江戸初期寛文年間(1661~72)新利根川開削にともなう新田開発時に浄玄の原野に建立され後現在地に移った。竜寿上人の開山で、成田山新勝寺とともに将門調伏の勅願寺として知られる下野国足利郡小俣村(現足利市)鶏足寺の末寺であったが、昭和に入って奈良の長谷寺末に編入された。本尊は大日如来、不動明王で、不動明王は成田不動尊と同木の彫刻で兄不動との伝えがある。毎月28日の護摩は古河林の護摩として有名であった。
場所 | 河内町古河林737番地の1 愛宕山新勝寺 |
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