
▲如来坐像1躯
室町時代の作、木造寄木造、割首の技法で、漆箔(漆の上に金箔をつける技法)・玉眼。像高27.3センチメートル。念仏堂の新島寮に安置。
この寮には他に地蔵菩薩立像など8躯の江戸時代作の木造仏像がある。

▲常総板碑2基
阿弥陀一尊種子板碑および金剛界大日種子板碑
この地は網代場といい、集落形成期から漁業の盛んなところで、念仏堂、文政10年(1827)再建の地蔵堂の存在、堂礎石、板碑等の出土からみて廃寺跡と考えられる。板碑とは、石製の卒塔婆のことで、仏の供養に庶民によって建てられたもので、筑波平沢産の「おんじゃく」と呼ばれる黒雲母片岩を用いているものを常総板碑とよんでいる。種子とは仏を現す梵字で、前者にはキリーク、後者にはバンが刻まれている。常総板碑は千葉県香取・印旛郡に多くみられ、特に初期のものは佐原市周辺に集中しており、金江津新島の板碑は鎌倉時代から室町時代にかけてのもので貴重である。
場所 | 河内町金江津3892番地の1 |
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