いわゆる「サポート詐欺」の相談が全国の消費生活センター等に依然として多く寄せられています。サポート詐欺とは、パソコンでインターネットを使用中に突然「ウイルスに感染している」等の警告画面や警告音が出て、それらをきっかけに警告画面上に表示されている電話番号に電話をかけさせ、偽のサポートに誘導し、サポート料金を支払わせる手口です。
近年の相談状況をみると、相談件数は年間5,000件台で推移してきましたが、2023年度は、2022年度同期と比べて約1.3倍に増加しています。特に70歳以上の相談件数が大幅に増加しており、新たな手口として、インターネットバンキングで送金を指示されるケースも確認されていますので、注意してください。
相談事例
修理代100円のはずが、パソコンを遠隔操作され100万円が送金されていた
パソコンでインターネットを利用中に突然、大音量の警告音が鳴り「ウイルスに感染した可能性がある」と警告画面が表示された。マイクロソフト社を名乗る電話番号の表示があったので電話をしたところ、外国人らしき人が出て、遠隔操作ソフトをインストールするよう指示され、パソコン内を遠隔操作で見てもらった。相手から「最近、銀行の取引をしたか」と聞かれたので、「インターネットバンキングを利用した」と告げると、ログインするよう指示された。パソコンの修理代として100円を請求されたので、インターネットバンキングの画面で送金額を100円と入力したはずが、遠隔操作によって「0(ゼロ)」を追加され、100万円に変更され送金されてしまった。
(70歳代男性)
トラブルの特徴
- パソコンやインターネットに不安を覚える高齢者が被害にあっている。
- “マイクロソフト社”を騙る連絡先に電話をかけてしまっている。
- 新たにインターネットバンキングで送金を指示されるケースも発生している。
消費者へのアドバイス
- パソコン利用中に突然警告画面や警告音が出ても、慌てて画面に表示されている連絡先には絶対に電話をしないでください。
- 警告画面が表示されたり、万が一遠隔操作ソフトをインストールしてしまっても、ご自身でパソコンの状態を確認しましょう。
- 自分で判断できない場合は周りの人に相談しましょう。
- 不安に思った場合は、すぐに最寄りの消費生活センター等や警察へ相談しましょう。
困ったときには1人で悩まずお早めにご相談ください
◆ご相談は 河内町消費生活相談窓口 相談日:火曜日、木曜日
9:30~16:30(12:00~13:00除く)